「宝彩有菜プログレスコース」付録06 
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「アネモネ誌上カウンセリング 第13回」
「アネモネ」掲載(200５/０3月号)
【質問】
私は、完璧主義で、どうしても自分がやったこと、人がやったこと、どんなことでも欠点ばかりに目がいってしまいます。たとえば、自分が成し遂げた仕事も、ほかの人からは「すごいね」とか「頑張ったね」「○○さんしかできないよ」とほめられたとしても、その瞬間はうれしいのですが、すぐに自分の中に不足感が出てきて、欠点のほうに意識が向かってしまうのです。
そんな感じですから、人を見ても、その人の欠点ばかり目についてしまい、自分でも無意識に特定の人を批判していたりして、そのことに気づくことがあっても、なかなかやめることができません。なぜ、現状に満足することができないのでしょうか。
ほかの人の心の中を覗いたことがないのでわからないのですが、ほかの人はどのような心で周りの人を見ているのでしょうか？ 知りたいです。そして、私のような見方から脱出する方法がありましたら教えてください。
（熊本県 男性 52歳）
【回答】
人類が発達してきたのは、他の動物に比べて、その遺伝子がとても優秀で、よくできているからなのですが、その中に他の動物にはあまり見られない特別な遺伝子があります。
その遺伝子は、人や人類の幸せと繁栄のために、常に改善努力を怠らないと言うものです。
また、誰かが悪いことや危険なことをしているとそれも人類繁栄のために正しく直そうとします。「それはいけない」とか「あんな高いところは危ないからやめなさい」とか。
これを「人類愛の遺伝子」とか「まじめ遺伝子」とか言います。
とても素晴らしいことですし、ありがたいことです。そのような特別な遺伝子があるから、私たちは、こうして、今多くの人々が共に繁栄できる社会を築いているのだといえます。
ですから、いつも現状に満足しないで、欠点をしっかり見つめて生活する。そして、誰かが不味いことをしていたら、それを何とか矯正しようとする。
これらの働きは、人類としては、当然ですしとてもまじめで良いことなのです。
ただ、一つ問題があるのは、この遺伝子は、中庸ということを知りませんから、いつも行き過ぎになってしまうのです。
すると、満足感はすぐに消えてしまいますし、他人に対しては批判ばかりになってきます。人類が繁栄しても、個人個人が不幸では、面白くありませんね。
でも、大丈夫です。神様は、もう一つ、人類にだけ特別な遺伝子を配してくれています。
深刻でまじめになりやすい人類に、とても素晴らしい配慮だと思います。思わず喝采したくなるほどです。
それは、「遊び遺伝子」です。
「まじめ」と「遊び」の二つの特殊な遺伝子は、「それを上手にバランスをとって使いなさいよ」と神様が忘れずに配してくれたものです。
自分の中で「まじめ遺伝子」ばかりが働いているようだったら、「遊び遺伝子」を意識的に働かせてバランスをとってみてください。
すると、ああ、神様の愛はなんて大きいのだろうと、感動しますよ。
他人を批判してる暇もなくなってきます。
そして人生という大きなテーマランドで、ハラハラドキドキしながら、目一杯遊べるようになっている自分に気付けると思います。ジェットコースターで、手を万歳して笑ってる自分の写真が撮れるようになりますよ。
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宝彩有菜
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